新型フリードGT系で「キャンプや旅行の荷物をもっと積みたい」「スキーやスノーボードを屋根に積みたい」と考えたとき、候補になるのがルーフボックスです。
ただし、ルーフボックスは容量が大きければいいわけではありません。
新型フリードでは、
- ルーフボックスを付けたあとの全高
- 2.1mの高さ制限
- スキー・スノーボードが入る長さ
- AIR / AIR EX / CROSSTARに合うベースキャリア
- リアゲートとの干渉
- 積載できる重量
まで確認して選ぶ必要があります。
この記事では、新型フリードGT系で使う候補として、
- INNO BRM320MBK:高さを抑えたい
- INNO BRQ55MBK:容量と使いやすさのバランス
- INNO BRM2020ST:大容量を優先したい
の3タイプを比較します。
「自分ならどのサイズを選べばいいのか」が分かるよう、容量だけでなく高さや用途まで含めて解説します。
ルーフボックスとは?まず取り付けの仕組みを簡単に解説
ルーフボックスは車の屋根へ直接取り付けるものではなく、基本的には車種に適合したベースキャリアの上へ固定します。まず「車体→ベースキャリア→ルーフボックス」という仕組みを理解しておくと、商品選びで迷いにくくなります。
新型フリードGT系では、
車体
↓
ベースキャリア
↓
ルーフボックス
という順番で取り付けます。
そのため「ルーフボックスだけ購入すれば、そのままフリードに付く」と考えないように注意してください。
AIR / AIR EXとCROSSTARでは車体側の構造が異なるため、必要なベースキャリアも違います。
ベースキャリアの詳しい適合については、別記事で確認できるようにします。
なお、屋根上に荷物を載せる方法はルーフボックスだけではありません。
スキー・スノーボードを直接固定する専用キャリア、スポーツ自転車を載せるサイクルキャリア、キャンプ用品などを載せるルーフラックもあります。
荷物を雨や汚れから守りながら収納スペースを増やしたい場合は、ルーフボックスが有力な選択肢です。
新型フリードGT系でルーフボックスを付けるには?
新型フリードGT系では、まずAIR / AIR EX・CROSSTARそれぞれに適合するベースキャリアを用意し、その上へルーフボックスを取り付けます。ルーフボックスだけでなく、車体側の適合確認も必要です。
AIR / AIR EXとCROSSTARではベースキャリアの構成が異なりますが、その上に取り付けるルーフボックスについては共通候補から選べます。
今回比較する3商品はいずれもINNO製です。
ただし、「INNOのベースキャリアだから、どの位置に付けても必ず問題ない」という意味ではありません。
取り付け前には、
- バーの前後間隔
- ルーフボックス側の取付条件
- ボックスの前後位置
- リアゲートとのクリアランス
- 車両側を含めた最大積載重量
を確認してください。
ルーフボックスは「何L入るか」だけで選ばない
ルーフボックス選びでは容量だけでなく、収容できる長さ、装着後の高さ、開閉方式、本体重量、実際に積む荷物まで確認することが重要です。特にスキーやスノーボードは「何L」より長さが重要になることがあります。
1. 容量
キャンプ用品や旅行バッグなど、かさばる荷物を多く積むなら容量が重要です。
ただし、大容量になるほど高さや重量も増える傾向があります。
2. 収容できる長さ
スキーやスノーボードを積む場合は、容量よりこちらが重要になることがあります。
例えば同じように「数枚積める」と書かれていても、板の長さによっては収まらない可能性があります。
自分が使っている板の全長と、ルーフボックスの収容可能寸法を必ず比較してください。
3. 取り付け後の高さ
新型フリードで特に確認しておきたいポイントです。
ルーフボックスを載せると2mを大きく超える場合があります。
自宅駐車場だけでなく、
- 商業施設
- ホテル
- 立体駐車場
- 地下駐車場
などの高さ制限も考えて選びます。
4. 開閉方式
左右どちらからでも開けられる「両開き」と、片側から開ける「片開き」があります。
狭い駐車場や荷物の積み下ろし方法によって使いやすさが変わります。
5. 製品重量
ボックスそのものにも重量があります。
荷物だけではなく、ベースキャリア・アタッチメント・ルーフボックス本体を含めた積載条件を確認する必要があります。
6. 何を積むのか
「400Lあるから安心」ではなく、
- 家族旅行
- キャンプ
- スキー
- スノーボード
- ベビーカー
- 寝具
など、実際に積むものから逆算した方が選びやすくなります。
250L・300L・400Lはどう選ぶ?
250L・300L・400Lは、単純に「大きいほど良い」とは限りません。高さを抑えたいのか、長物を積みたいのか、家族のキャンプ用品まで載せたいのかによって、ちょうどよい容量は変わります。
250L|高さをできるだけ抑えたい人向け
今回比較するBRM320MBKは250Lです。
容量は3商品の中でもっとも小さい一方、薄型なのが特徴です。
普段の荷物量はそれほど多くなく、
- ルーフボックスの高さを抑えたい
- スキー・スノーボードも積みたい
- 大容量より車高を重視したい
という人に向いています。
300L|家族旅行や長物とのバランスを取りたい人向け
BRQ55MBKは300L。
250Lでは少し足りないものの、400Lまでは必要ない人が比較しやすいサイズです。
収容可能長は約1,830mmあるため、BRM320MBKより長いスキーなどを収納しやすいサイズです。
400L|キャンプ・家族荷物をしっかり積みたい人向け
BRM2020STは400L。
3列目を使用すると荷室が限られるフリードで、
- キャンプ用品
- 家族分の荷物
- 寝具
- 大きめのバッグ
などを屋根へ逃がしたい場合に候補になります。
その代わり高さが増えるため、駐車場制限を頻繁に利用する人は慎重に選びたいサイズです。
新型フリードGT系ルーフボックス3タイプ比較
今回比較する3商品は「どれが1位か」ではなく用途が違います。高さを優先するならBRM320MBK、バランスならBRQ55MBK、大容量ならBRM2020STという見方をすると選びやすくなります。
| 商品 | BRM320MBK | BRQ55MBK | BRM2020ST |
|---|---|---|---|
| 容量 | 250L | 300L | 400L |
| 外寸 | 約1810×815×270mm | 約2000×830×315mm | 約2000×830×385mm |
| 装着時高さ | 235mm | 280mm | 350mm |
| 重量 | 17kg | 15.5kg | 19.5kg |
| 収容可能長 | 約1680mm | 約1830mm | 約1830mm |
| 最大積載量 | 50kg | 50kg | 50kg |
| スキー | 6〜8セット | 6〜8セット | 6〜8セット |
| スノーボード | 4枚 | 4〜5枚 | 4〜6枚 |
| 開閉方式 | 両開き | 片開き | 両開き |
| 向いている人 | 高さ重視 | バランス重視 | 容量重視 |
※容量・製品寸法・重量・積載目安などはINNO公表値を基準にしています。車両への取り付け可否や実際に収納できる荷物は、使用するベースキャリア・取付位置・荷物形状などでも変わります。
INNO BRM320MBK|高さをできるだけ抑えたい
![]()
BRM320MBKは250Lの薄型ルーフボックスです。
外寸は約1810×815×270mm、製品重量17kg。左右両側から開閉できます。
スキーは6〜8セット、スノーボードは4枚がINNOの積載目安です。
今回の3商品で大きな特徴になるのが装着時高さ235mmという薄さです。
新型フリードのベースキャリア装着時高さ1,832mmを基準にすると、
FF:約2,067mm
4WD:約2,092mm
が計算上の参考値になります。
ただし、4WDでは2.1mまでの余裕が非常に小さくなります。
「BRM320なら必ず2.1m制限を通れる」という意味ではありません。
取付位置や車両状態などによって実際の高さは変わる可能性があるため、高さ制限を利用する場合は必ず装着後に実測してください。
こんな人に向いています
- 3商品の中では高さを優先したい
- 大容量までは必要ない
- スキー・スノーボードも積みたい
- 駐車場の高さが気になる
INNO BRQ55MBK|容量・長さ・使いやすさのバランス
![]()
BRQ55MBKは300Lのルーフボックスです。
外寸約2000×830×315mm、製品重量15.5kg。
スキー6〜8セット、スノーボード4〜5枚が積載目安です。
開閉は片開きで、ベースキャリアへの固定にはクイッククランプを採用しています。
今回の3商品の中では、新型フリードGT系との関係を確認しやすい商品でもあります。
Honda Accessの現行フリード向けA-CollectにもBRQ55MBKが掲載されており、装着時全高は2,112mmと公表されています。
つまり2.1mをわずかに超えます。
高さ2.1m制限の駐車場を頻繁に利用する場合は、この差を軽視しない方がいいでしょう。
一方、
- 250Lでは荷物量が心配
- 400Lほど大きくしたくない
- スキーなどの長物も積みたい
という人には比較しやすいサイズです。
こんな人に向いています
- 高さと容量のバランスを取りたい
- 300L程度欲しい
- 長さのある荷物も積みたい
- 2.1m制限を常用しない
INNO BRM2020ST|キャンプや家族荷物を優先したい
![]()
BRM2020STは400Lの大容量ルーフボックスです。
外寸は約2000×830×385mm、製品重量19.5kg。
左右両側から開閉できます。
スキー6〜8セット、スノーボード4〜6枚が積載目安です。
フリードは3列目まで使用すると荷室が限られるため、
- キャンプ用品
- 寝具
- 家族の旅行バッグ
- かさばるアウトドア用品
などを屋根へ逃がしたい場合には400Lのメリットが大きくなります。
一方、装着時高さは350mmです。
新型フリードのベースキャリア装着時高さ1,832mmを基準にすると、
FF:約2,182mm
4WD:約2,207mm
が計算上の参考値になります。
高さ2.1mの駐車場を使うことが多い人には向きにくいサイズです。
こんな人に向いています
- キャンプへ行く
- 家族の荷物が多い
- 3列目も使うことが多い
- 駐車場の高さより積載量を優先したい
スキー・スノーボードを積むなら容量より「長さ」も確認
スキーやスノーボード目的なら、容量だけでなく収容可能長を確認することが重要です。同じ300L・400Lでも、板の長さやビンディング形状によって収納できるかは変わります。
確認するのは、
- 板の全長
- ルーフボックスの収容可能長
- ビンディングを含めた高さ
- 積載する枚数
です。
今回の3商品では、収容可能長の目安は、
BRM320MBK:約1680mm
BRQ55MBK:約1830mm
BRM2020ST:約1830mm
です。
自分の板がこの範囲に入るかを購入前に確認してください。
また「荷物を濡らしたくない」「板と一緒にブーツなども収納したい」ならルーフボックスが便利ですが、板だけを効率よく運びたい人は専用のスキー・スノーボードキャリアという選択肢もあります。
スキー・スノーボードで雪山へ行く場合は、積載方法とあわせてタイヤチェーンなどの雪道装備も準備しておきたいところです。
2.1mの高さ制限はどこまで気にする?
普段から立体駐車場や地下駐車場を使う人は、2.1m制限をかなり重視した方がよいです。一方で高さ制限をほとんど利用しないなら、容量を優先した方が使いやすい場合もあります。
特に、
- 自宅が高さ制限付き
- よく行くスーパーやショッピングモールに立体駐車場がある
- ホテルの地下駐車場を使う
- 都市部の駐車場をよく使う
という人は重要です。
今回の3商品を比べると、
BRM320MBK
→ FF参考約2,067mm / 4WD参考約2,092mm
BRQ55MBK
→ Honda Access公表値2,112mm
BRM2020ST
→ FF参考約2,182mm / 4WD参考約2,207mm
となります。
BRM320MBKは3商品の中では高さを抑えやすいものの、特に4WDは2.1mまでの余裕がごくわずかです。
駐車場の「2.1m」という表示だけを見てギリギリまで判断するのではなく、実際の車高を測ったうえで余裕を持って利用してください。
リアゲート・洗車機・風切り音など購入後の注意点
ルーフボックスを取り付けると収納力は大きく増えますが、リアゲートとの干渉や洗車機、高速走行時の風切り音、燃費、積載重量など、購入後に気を付けるポイントもあります。
リアゲートとの干渉を確認する
ルーフボックスを後方へ付けすぎると、リアゲートを開いた際に接触する可能性があります。
逆に前へ出しすぎても適切な位置とは限りません。
ベースキャリアの取付条件を守りながら、リアゲートを全開にして干渉しない位置を確認してください。
洗車機は事前確認する
ルーフキャリアやルーフボックスを装着した状態では、自動洗車機を利用できない場合があります。
洗車機側の規約やスタッフの案内を確認してください。
高速走行では風切り音が増える可能性がある
屋根上にベースキャリアやルーフボックスを付ける以上、何も付いていない状態と比べれば空気抵抗や風切り音への影響は考えておく必要があります。
速度や風向き、取付位置によって感じ方も変わります。
燃費への影響も考える
ルーフボックスは重量だけでなく空気抵抗も増やします。
燃費を最優先する人や、使う時期が年に数回だけという人は、使わない期間に取り外す運用も選択肢です。
荷物はボックス内部でも固定する
ルーフボックスに入れただけでは、急ブレーキやカーブで荷物が動く可能性があります。
付属ベルトなどを利用し、走行中に荷物が移動しないよう固定します。
最大積載重量を超えない
ルーフボックス本体の最大積載量だけを見てはいけません。
車両側・ベースキャリア側・アタッチメント側にも積載条件があります。
もっとも厳しい条件を超えないようにしてください。
鍵の閉め忘れにも注意する
積み込み後は、ルーフボックスが確実に閉まり、ロックされていることを確認してから走行してください。
長距離走行では途中でも取り付け状態や荷物のずれを確認すると安心です。
使わない時期は取り外す方法もある
ルーフボックスを年間を通して使わない場合は、使わない時期だけ取り外す方法もあります。
高さ制限や風切り音、燃費への影響を減らしたい人は、使用頻度に合わせて考えてみてください。
ルーフボックス・スノボキャリア・サイクルキャリア・ルーフラックの違い
屋根上積載は「何を運びたいか」で最適な方法が変わります。荷物を守りたいならルーフボックス、板だけなら専用キャリア、自転車ならサイクルキャリア、キャンプ用品ならルーフラックも候補になります。
ルーフボックス
→ 荷物を雨や汚れから守りながら収納スペースを増やしたい
スキー・スノーボードキャリア
→ 板を直接固定して運びたい
サイクルキャリア
→ 自転車を運びたい
ルーフラック・バスケット
→ キャンプ用品など形の自由度が高い荷物を積みたい
「とりあえず一番大きなルーフボックスを買う」のではなく、何を運ぶのかから選ぶのが基本です。
新型フリードGT系ルーフボックスのよくある質問
購入前に迷いやすいのは「箱だけで付くのか」「AIRとCROSSTARで違うのか」「2.1m駐車場を使えるのか」といった点です。ここでは特に確認しておきたい疑問をまとめます。
ルーフボックスだけ買えば新型フリードに付きますか?
基本的には付きません。
車体に適合したベースキャリアを取り付け、その上へルーフボックスを取り付けます。
AIRとCROSSTARでルーフボックスは変わりますか?
今回紹介している3商品は共通候補として比較できます。
ただしAIR / AIR EXとCROSSTARでは車体側のベースキャリア構成が異なります。
スノーボードは入りますか?
3商品ともINNOからスノーボードの積載目安が公表されています。
ただし、板の長さやビンディング形状によって実際の収納可否は変わります。
枚数だけではなく収容可能寸法を確認してください。
2.1mの駐車場に入れますか?
ルーフボックスによって異なります。
BRM320MBKは計算上2.1m未満になるケースがありますが、4WDでは余裕が非常に小さくなります。
BRQ55MBKはHonda Access公表の装着時全高が2,112mmです。
「商品名だけで入れる・入れない」と判断せず、装着後の実車高を確認してください。
リアゲートは開けられますか?
ルーフボックスの前後位置によってクリアランスが変わります。
取り付け時にリアゲートを実際に全開にして、接触しないことを確認します。
ルーフボックスを付けたまま高速道路を走れますか?
製品・ベースキャリアの取扱説明書に記載された条件を守り、ボックス本体と荷物を適切に固定した状態で使用します。
出発前だけでなく、長距離走行時は途中でも緩みなどがないか確認してください。
まとめ|新型フリードGT系のルーフボックスは用途で選ぶ
新型フリードGT系のルーフボックスは、容量だけで決めるのではなく、高さ・長さ・荷物量・駐車環境まで含めて選ぶことが重要です。今回の3商品は用途が異なるため、自分が何を優先するかで選び分けましょう。
高さをできるだけ抑えたい
→ INNO BRM320MBK
容量・長さ・使いやすさのバランスを取りたい
→ INNO BRQ55MBK
キャンプや家族荷物を優先したい
→ INNO BRM2020ST
特に注意したいのは、ルーフボックス装着後の全高です。
普段利用する駐車場に2.1m制限がある場合は、購入前だけでなく装着後にも実際の車高を確認してください。
また、ルーフボックスを付けるには新型フリードGT系に適合するベースキャリアが必要です。
AIR / AIR EX・CROSSTARで必要なベースキャリアが異なるため、ルーフボックスを購入する前に車体側の適合も確認しておきましょう。


コメント